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松の盆栽

松浦 貴昌のパーソナルブログ

番組「小さき命のバトン」で知った新しい家族のかたち「赤ちゃん縁組(特別養子縁組)」

「赤ちゃん縁組(特別養子縁組)」を、一つの番組「小さき命のバトン」をきっかけに知りました。

"予期せぬ妊娠"をした女性が、育てることができない赤ちゃんを「新しい家庭」へと託すのが『赤ちゃん縁組』。

番組では、不妊治療の末に子どもが授からなかった夫婦が、10代の女性の出産を別室で立ち会い、その後、通常の産後の入院と同じプロセスで育児をする様子が描かれています。

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産まれたその赤ちゃんは、とくに問題がなければ、引き取られた夫婦の実の子どもとなり、名づけもその夫婦がおこないます。戸籍上も養子・養女ではなく「実子」となり、実親との関係もなくなります。(特別養子縁組は6ヶ月以上の養育状況を踏まえ、家庭裁判所の審判により成立)

詳しくは『ハッピーゆりかごプロジェクト(日本財団)』へ。

 

赤ちゃんからすれば、育ての親である、引き取ったお父さんとお母さんしか知りません。なので、違和感はないと思われるかもしれませんが、番組では、外人のお母さんと日本人のお父さんが登場します。この場合は、物心が付けば、明らかに自分で気がつくわけですね。

 

特別養子縁組の多くの場合は、子どもが成長してくると、出生について伝える「真実告知」の瞬間がくるわけですが、番組に出てくるこのお母さんとお父さんの「真実告知」のやり方、もっと言うと「在り方」には、とても感動しました。これは私が文章で伝えるよりも、番組を観てもらったほうがいいと思うので、ここではあえて言わないことにします。(番組の案内も下部にあります)

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【追記】 

番組のアンコール放送が終わったので、追記します。この親子の何が素敵かというと、幼い頃から、明るく出生のこと(真実告知)を話しているのです。愛情たっぷりに育ったこの男の子は、「どこから産まれたの?」という質問に、明るく、「女子高生から産まれた~」と答えます。そして、この親子はたびたび産まれた病院も男の子と訪ね、出生のことを話すのです。そして、番組でも親子で病院を訪ねるシーンがあるのですが、最後の病院の方との別れ際のこと。車の中から顔を出して男の子は、病院の方に笑顔でこう言うのです。「産んでくれてありがとうって言っておいて~」と。病院の方が、産みの親である当時女子高生だった女性とも会っていることを知っているので、言った一言でした。(追記終了)

 

昨今の日本の大きな問題として、「少子化」、「人口減少の問題」があります。そんな中で、年間の人工妊娠中絶数は「20万件」もあります。また、親と暮らせない子はおよそ「3万6千人」もいて、その8割以上が乳児院や児童養護施設で暮らしています。その一方で欧米の里親委託率は、オーストラリアが9割、米国8割、英国7割です。(2010年前後の状況:厚生労働省調べ)

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「赤ちゃん縁組(特別養子縁組)」は、こういった様々な問題の解決方法でもありますし、不妊治療の末、子どもが授からなかった夫婦も増加傾向にある中で、この仕組みは一つの選択肢としてもっとたくさんの人に知って欲しいと思いました。

 

番組を観て私が改めて感じたことを、誤解を恐れず言えば、「本当に大切なものは血縁ではない」ということです。

 

確かに血縁というものの大切さも感じます。しかし、番組の中で引き取られた赤ちゃんが、愛情をたっぷりとかけてもらい、すくすくと幸せに育つ様子を観ていると、本当に大切なものは血縁ではなく、心からその子をおもう気持ちや愛情ではないかと思うのです。


夫婦ももとは血の繋がりのない他人です。しかし、かけがえのない家族になります。「愛情」こそが、家族をつくっている土台にあるものだと私は信じています。

 

ドキュメント番組【小さき命のバトン】について

この「小さき命のバトン」という番組は6月13日(土)にアンコール放送を予定しているようです。ぜひご覧ください。

ETV特集「小さき命のバトン」http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2015/0425.html
【アンコール放送予定】2015月6月13日(土)夜11時~【Eテレ:全国放送】
59分の長編ドキュメンタリー
(内容)
熊本市の慈恵病院が8年前に開設した日本で初めての"赤ちゃんポスト"、『こうのとりのゆりかご』。病院ではゆりかごの開設と同時に幼き命を救うため、"予期せぬ妊娠"をした女性を対象に24時間365日の無料の電話相談室を設けた。また、10代の妊娠や貧困、性暴力被害などの理由で女性がどうしても子どもを育てられない場合、『赤ちゃん縁組』という選択肢も提示してきた。縁組を希望するのは、不妊に悩む夫婦たち。『赤ちゃん縁組』を通して、つながった幼き命と新たな家族。かけがえのない命を救うため奮闘する病院スタッフに密着したドキュメンタリー。語りは女優の薬師丸ひろ子。


そして、もう一つ、関連番組もご紹介します。(放送は終わっていますが。。)
ハートネットTV「特別養子縁組は いま」。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2015-05/26.html