松の盆栽

松浦 貴昌のパーソナルブログ

松浦貴昌が創りたい「つながり」の世界観とは?

政治活動での区政レポートなどの配布物では文章量が限られるため、求める世界観やおもいがあまり載せられません。ということで、ブログでそのあたりを書いていければと思います。

 

私の区政に挑戦するうえでのコピーが「教育とつながりの街」なんですが、なぜこのようなコピーになっているのかも伝えられたらと思います。

 

私の求める世界観、欲しい未来を短く表現するとこういう感じです。

 

「家庭環境や経済的な状況によらず、全ての人にチャンスがあり、自分らしく幸せに生きられる社会にしたい」

 

このことが土台にあり、私が「教育」とくには「公教育」に使命感を感じているのも、「家庭環境や経済的な状況によらず全ての子どもたちが自分らしく幸せに生きられるような教育を提供したい」という思いがあるからです。

 

このおもいがあるからこそ2009年に立ち上げたNPO法人ブラストビートは全てのプログラムを無償で提供し、財政的に厳しい子どもには交通費を団体から支給していました。プログラム費用がかかってしまうと、どうしても親の意思決定が必要になります。子ども達が自分で「やりたい」と思ったら参加できる環境をつくりたい、という思いがありました。

 

では、なぜそこにこだわっているか、というと、私が多様な人たちに囲まれ生きてきたということが大きいように思います。私自身は子育て世帯がたくさんいる公営住宅に住み、つながりの深い地域で育ちました。小学校から高校まで公立で過ごし、バンド活動をしつつアルバイトは30種類以上もしていたことから「人間は多様である」ということが肌に染みこんでいる気がします。そしてできた信念は、「その個々の多様性(凸凹)を活かし合う社会や組織が必要」「人間一人ひとりに優劣はない」ということです。

 

その「多様性を活かし合う社会」をつくるために必要なのが「つながり」です。そして、その世界観から引き離してしまうのが「分断」です。

 

そのことを一つ、家庭環境や経済的な状況を例にとってお話ししたいと思います。

 

家庭環境や経済的な状況は現状の社会では様々な面で強く固定化されたものとして出ています。「類は友の呼ぶ」とも言いますが、人間は同じような家庭環境や経済的な状況の人たちとコミュニティをつくりやすいのだと思います。それが悪いとは思いません。ただ結果的に交わることの少ない方々への想像力は働きにくくなるのだと思います。また、SNSはそれを加速する装置になっているとも思っています。

 

この社会が様々な人たちと共に生きているフィールドであるならば、想像力が働きにくくなると対立や問題が起こりやすくなります。米国の政治学者のロールズが「見えないベール」ということを言いましたが、共に世界をつくっていくために必要な想像力に、「もしかしたら私も明日はあの人のような困難を抱えるかもしれない。であるならば、あの人が生きやすい社会をつくることは、自分のためでもある」ということがあるのではないかと思います。

 

大切なことはそういった想像力を持って「つながり」をつくること。そして、その「つながり」からまた想像力を広げてさらに「つながり」を生み出すことだと思います。

 

また、多様な人との信頼関係に基づいた「つながり」があれば、人は安心感を得てこれまでよりもストレッチしたチャレンジをしていくことができます。そういったつながりを土台にしたチャレンジと学びを繰り返していくことで、より自分らしい幸せな生き方を生み出していけるのではないかと思っています。

 

そんな思いと共につくった1分の動画がありますのでご覧ください。


【1分動画】松浦 貴昌「教育とつながりの街、港区へ」