脳の特性を理解した勉強方法
脳の特性を理解した勉強方法についてポイントを絞ってお伝えします。
脳の特性で重要なことは「脳は忘れるようにできている」ということです。
人間の脳に記憶できる容量は限られているので、脳が「重要!」と思ったこと以外は自然と忘れるようにできています。
ここでのポイントは本人自身が「重要」と思うことではなく、脳が「重要」と思うかどうかが記憶するか否かを決めている点です。
例えば、本人が1回の勉強中に「ここは重要だぞー」と真剣に思ったとしても、その後何もしなければ1ヵ月後には忘れている可能性が高いのです。
では、どうすれば脳が「重要」と思ってくれるのか?というと、
「忘れたころに思い出そうとする」ことを何回もすることです。
ポイントは「忘れたころ」です。「すぐ復習を繰り返せ」という教えがありますが、覚えているときには、記憶は短期記憶の領域に格納されています。簡単に思い出せますが、それは短期記憶だからです。短期記憶が長期記憶に格納されるようにするには、忘れたころに「思い出す行為(脳に汗をかくこと)」をすることで記憶が定着することになります。
この思い出す行為が重要なのです。記憶をたどって考える行為が、その記憶を貯蔵しておくところに行くための道をつくり、今後も思い出せるようになるというわけです。
そして、「忘れたころに思い出す」ことを繰り返せば繰り返すほど、記憶が貯蔵されている場所への道をはっきりと太くして、脳も「これは重要だ」と認識するわけです。
思い出す行為としてオススメなやり方は「自己テスト」をすることです。教科書や自分で書いたテキストを見るのではなく、見る前に自己テストで思い出そうとすることがポイントです。
では、記憶をいつごろ忘れるか?いつ思い出すのがいいのか?なのですが、それはケースバイケースということになります。
参考までに、概ね良いとされているタイミングは、記憶した日の「次の日」「1週間~2週間後」「1ヵ月後」に思い出す行為をすることです。次の日については、内容を忘れているわけではありませんが、情報の整理をするうえで「ここは大事」と認識するためにやったほうがいいとされています。
結論、しっかり記憶していくためには、忘れたころに自己テストを何回もしてください。
この他にも勉強法は様々あるのですが、人に教えるつもりで自分の言葉でまとめたり、マインドマップを作ったり、重要なところを音読することも効果があります。
ぜひいろいろ試してみて自分なりの勉強法を確立していってください。
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