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松の盆栽

松浦 貴昌のパーソナルブログ

産褥期を明けた今だから言える、プレパパに知っておいてほしいこと

出産から6~8週間といわれる産褥期がようやく明けました。その間に、1ヶ月検診やお宮参りも無事終わり、子どももすくすくと育ってくれています。本当に有難いことですし、仕事に家庭にと周りの方々にも親身にサポートいただき、改めて感謝を申し上げます。ありがとうございます。

 

そして、これから書くことは、プレパパに向けてです。産褥期を明けた今だから言える、プレパパに知っておいてほしいことと、産前・産後の体験のシェアをしたいと思います。※ちょっと長いです。

 

今思えば、この「産褥期」にはかなりのおもいがありました。それはなぜかと言うと、きっかけは、まだ妻とお付き合いをしていた頃、NHKの朝の番組「あさイチ」で、「産後クライシス」の特集を観たことでした。その番組で描かれていたのは、とてもショッキングな事実でした。

 

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妻の、夫への愛情が一番高い時は「結婚直後」で、出産直後までに激減。その後、何も手当しなければ、そのまま愛情は低迷し続けるのです。また、この出産直後の対応が、熟年離婚を引き起こしていることもあるのです。これはショックなデータでした。仲睦まじく愛情溢れる家庭を思い描いていた私としては、鈍器で殴られるほどの衝撃でした。ただ、番組では、希望も話されていました。それは、出産直後の夫の対応次第では、妻の愛情は回復に向かうのです。この図でいうところの「回復グループ」です。ただでさえ、愛情が減ってしまうのに「低迷グループ」はありえない。なんとしても回復のほうに行かなくては。と、心に誓ったのが、結婚前のことです。

 

それから、いろいろ調べ始めました。妊娠、出産、産褥期など。そこでわかったことは、「女性は産前、産後は半端なく大変」ということです。妊娠中はつわりがあり、臨月に近づくほど、お腹も重くなり、内臓は圧迫され眠りも浅くなり、夜中に何度も目を覚ますほど。

 

そして、体力消耗する壮絶な出産を終えた後は、全治1~2ヶ月の状態。ホルモンバランスは崩れ、胎盤という内臓が剥がれ、骨盤はぐらぐら状態。そんなボロボロの状態の中で、産まれたばかりの赤ちゃんに対して1~2時間おきに授乳をし、24時間体制に。プラス家事をやるなんてことはありえないし、これは、産後うつにもなるわ・・・と思ったのです。でも、実際はかなりのお母さんがこれを実際にやっているのです。世のお母さんには本当に頭が下がる思いです。

 

そんなこんなで、本を読むのとともに、周りの夫婦にヒヤリングしてみたら、やはり夫のサポートの問題が見えてきました。そして、私は最も意識すべき、産後の指針になることを見つけました。それは、「妻のサポートをする」ということです。

 

お母さんは、授乳などの赤ちゃんのお世話で手一杯になります。そんな中では、お買い物にも行けず、自分のご飯も作れない。「おにぎりを片手に、赤ちゃんの世話をしていた」、なんて話しも聞きました。つまり、お母さんは、赤ちゃんのお世話はできても、自分のお世話はできないのです。そこで、夫の出番なのです。夫なら、授乳以外のことなら全てできるわけですから。

 

その時、私が決めたことは、「産褥期の家事は自分が全てやろう」ということです。料理、洗濯、掃除、買い物などです。(この時は決めただけで、実際の産褥期では妻もかなりやっています)

 

その中でも一番大切なのは、「料理」だと思いました。お母さんが産褥期に食べたものが、本人と赤ちゃんの栄養になるからです。そこで、私は結婚前から、マクロビ料理教室に通うようにしました。中美恵先生がやっている「Mie'sRecipeクッキングサロン」に1年ほど。

http://www.miesrecipe.jp/

 

この選択は本当に良かったです。レッスンしている間に、食に興味が出て、栽培方法や調味料にも意識がむくようになり、私もどんどん健康になっていきました。そして、料理を少しずつ練習していって、ある程度うまくなっている状態での産褥期だったのも良かったです。(ただ、実際には厳密にマクロビ料理をやっていたわけではなく、出汁をとったり、調理の仕方など学んだ基礎を応用している感じです)

 

そして、いよいよ結婚し、妊娠、出産となるわけですが、意識し続けたのはやはり「妻のサポート」です。産褥期に入り、上記の予定していた家事の他に、ミルクと沐浴、赤ちゃんの爪切りなど、妻でなくてもいいものは極力自分がやるようにしました。因みに、私たち夫婦は、母乳とミルクの混合での育児です。

 

そこで、「作戦」も大切になるのですが、その中で意識したのは「時間」です。具体的には、「妻の寝る時間」と「妻の自分の時間」、そして「夫婦の対話の時間」です。

 

妻は授乳をするので、睡眠が細切れでしか取れません。また、睡眠が取れないと体力も落ち、ストレスも溜まります。そして、自分の時間がなければ、ストレスも解消できません。なので、極力妻が寝られる時間が増えるように考えました。

 

私たちの赤ちゃんは当初、平均して2~3時間おきに泣き、時に1時間以上ギャン泣きすることもありました。そうすると細切れで寝るのも1時間とかになってしまいます。そこで、作戦としては、夫婦一緒の寝室では寝ないことにして、寝る部屋は別々にしました。共倒れにならないようにです。

 

例えば、私がどんな行動を取っていたかをお話しすると、22時くらいにギャン泣きが始まった時は、私が赤ちゃんを抱き、泣き声が聞こえないよう洗面所まで行き、妻には早く寝てもらいました。そして、あやして寝かしつけたら、24時くらい。そっと寝ている妻の横に赤ちゃんを置いてきます。

 

その後、私は2時くらいに別室で寝ます。24時頃に寝たあかちゃんが再び起きて泣き出すのが、3時ごろ。そうすると、妻はこの間、22時~3時までで5時間くらいはまとまって寝られます。

私も2時~7時くらいまでまとまった睡眠を取らせてもらい、その後、朝食と赤ちゃんの世話をします。その間は、妻は可能であれば、仮眠を取ってもらうようにします。そうすると、お互いに大きな負荷がかかることなく産褥期を越えていけます。

 

ここで夫が意識しておくとよいポイントは、「夫が赤ちゃんの世話をしている間は、妻は寝られるし、自分の時間も取れる」ということです。実際に私も、冷凍した搾乳ミルクと粉ミルクを使い分けながら、妻には極力寝てもらい、様子を見ながら「美容院行ったら?」「買い物や散歩行ったら?」とすすめていました。この「寝たら?」「行ったら?」という声がけも大切だと思います。

 

そして、もう一つ大切にしたのが「夫婦の対話の時間」です。お互い、第一子なので、育児は初めて同士。不安なことも、わからないこともたくさん出てきます。それを、都度都度お互いの意見を出し合い、話し合ってきました。これもお互いにとって、精神を安定させる効果と、育児のノウハウや学びも2倍に溜まっていく大切な時間でした。

 

因みにこうやって書いていると育休を取っているように聞こえるかもしれませんが、実際は夫婦とも育休ではなく、変則の時短のような感じです。私も妻も、周りにはお願いし、最大限に家で仕事ができるように調整し、どうしてもクライアント先など行かなければならないアポだけ、出かけるようにしました。それ以外は家で仕事をし、Skypeで会議したりしています。これも、自分が代表という調整できる立場にいることもありますが、周りのサポートがあってのことですし、準備や心構えがあれば、ある程度は可能ではないかと思っています。

 

そこで、これから出産を控えているプレパパには、半年以上前からの仕事の調整と、「育休」を強く、強く、おすすめします。難しかったらせめて「時短勤務」に。 今回、私も産褥期に育児をしてみて、本当に大変だと実感しました。この大変な時期にほぼ一人で赤ちゃんのお世話をするのは、奇跡だとも思いました。未だ男性の育休取得率が2%程度であることを考えるとその奇跡だらけで、「え?この大変さをどのお母さんも経験しているの?」とひいたくらいです。

 

そこで、押しつけがましいのは重々承知しておりますが、あえてまたプレパパの方に言わせてください。「男性は本当に育休を取ったほうがいいです。」(とはいえ、どうしても取れない方もいますし、そういう価値観ではない人は読み飛ばしてください)

 

赤ちゃんの成長は早く、瞬間瞬間が本当に大切です。育児をしていると、たくさんの変化の瞬間に立ち会うことができます。そして、産まれてから一緒に育児をしていれば、赤ちゃんのことは妻とほぼ同じ情報を持っています。そうなれば、妻からも安心して赤ちゃんを夫に預けることができ、妻は別のことに集中することもできます。実際に、妻が出張で、私が一晩世話をして、その後、赤ちゃんを連れて妻の出張先まで新幹線に乗って行く、なんてこともありました。

 

そして、もう一つ育休を取ったほうがいい理由としては、産後6ヶ月の赤ちゃんへのスキンシップやコミュニケーションが人格形成に大きく関係しているというのです。マウスの実験でも、母マウスが接触している子マウスほど勇敢になり生存確率が高いそうです。その逆に、母マウスの接触の少ないマウスは臆病になってしまうようです。また、心理学では父親が育児に参加している子どものほうが脳の発達もよく思考力が高い傾向があるようです。(参照:赤ちゃんはなぜ父親に似るのか―育児のサイエンス (NHK出版新書 382))う~む、、父親育児の最重要ポイントが最初に来るのかぁ、と思ったわけです。

 

ということで、長くなってしまいましたが、幸せな家庭生活を長く続けようと思ったら、妊娠から出産後の夫は「妻のサポート」に全力を注いだほうがよく、子どもの人生にも大きく作用する産褥期は「育休」を取ったほうがいい。以上が、私の現時点での経験のシェアとプレパパへの強い提案でした。まずは、産後クライシスを読んで、適度にびびってください(笑)

 

【追記】2016/02/15

DODAのメディア「"未来を変える"プロジェクト」にインタビューしていただきました。現在、息子は10ヶ月になり、つかまり立ちをし、日々すくすく成長しています。
パパとしてはまだまだ新米なので、育児の途中経過としてご笑覧いただければ嬉しいです(^^)

mirai.doda.jp

 

(009)産後クライシス (ポプラ新書)

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